感染症による「登園停止期間」について
保育園では、園児が下記の感染症にかかった場合、学校保健法施行規則に準じて保育園の登園停止期間を定めています。
なお、その感染症が治癒したり軽快して登園するときは、「登園許可書(治癒証明)」「登園届」などの提出が必要です。
お子さまとまわりの園児の健康を守るため、ご理解とご協力をお願いします。
下記の感染症が疑われる場合は、必ず受診し、医師の診断を受けて園に報告してください。
○ 医師が記入した意見書が必要な感染症(登園許可証が必要)
病名 | 潜伏期間 | 感染しやすい期間 | 登園のめやす | 家庭で注意すること |
インフルエンザ | 1〜2日 | 症状がある期間(発症前24時間から発病後3日程度までが最も感染力が強い) | 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては、3日)を経過するまで | 家で安静に過ごす |
百日咳 | 平均 7日 程度 |
抗菌薬を服用しない場合、咳出現後3週間を経過するまで | 特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療が終了するまで | 食事は咳き込んで吐くので1回量は少なく、回数を多くして、消化の良いものにする 咳が軽くなって、機嫌や食欲が普通になれば、入浴してもよい |
麻疹 (はしか) | 11〜13日 | 発症1日前から発疹出現後の4日後まで | 解熱した後、3日を経過するまで | 高熱が続くので、適切な体温調整をする 食欲がなくなるので水分補給と消化の良い口当たりの良いものにする |
流行性耳下腺炎 (おたふくかぜ) | 平均 18日 程度 |
発症3日前から耳下腺腫脹後4日 | 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで | 痛みのある時は、酸っぱいものや固い食べ物は避ける 頭痛や嘔吐がある時は髄膜炎の可能性があるので受診 |
風疹 (三日はしか) | 14〜21日 | 発疹出現後の前7日から後7日くらい | 発疹が消失するまで | 熱がなく元気でも、発疹がなくなるまでは家ですごす *妊婦の感染に注意 |
水痘 (水ぼうそう) | 平均 14日 程度 |
発疹出現1〜2日前からかさぶた形成まで | すべての発疹がかさぶたになるまで | 掻きむしらないように爪を短く切る *妊婦の感染に注意 |
咽頭結膜熱 (プール熱) | 5〜6日 | 発熱・充血等の症状が出現した数日間 | 主要症状消失した後2日を経過するまで | 喉の痛みと高熱が続くのでゼリーや豆腐など喉越しの良い食べ物にし、脱水予防に水分は充分に飲ませる |
結 核 | 伝染のおそれがなくなるまで | 届出が必要 | ||
腸管出血性大腸菌感染症 | 3〜5日 | 症状が治まりかつ抗菌薬による治療が終了し、48時間をあけて連続2回の検便によっていずれも陰性が確認される | 食物と調理器具の取り扱いに注意 |
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流行性角結膜炎 | 1週間 以上 |
発熱・目やに等の症状が出現した数日間 | 感染力が非常に強いため結膜炎の症状が消失してから | タオルなどの共有はしない |
急性出血性結膜炎 | 1〜3日 | 伝染のおそれがなくなるまで | タオルなどの共有はしない | |
髄膜炎菌性髄膜炎 | 2〜4日 | 頭痛、発熱、痙攣、意識障害、髄膜刺激症状、乳児では大泉門膨隆 | 伝染のおそれがなくなるまで |
○ 医師の診断を受けて医師の許可のもと登園ができる感染症(登園届が必要)
病名 | 潜伏期間 | 感染しやすい期間 | 登園のめやす | 家庭で注意すること |
溶連菌感染症 | 2〜5日 | 適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後1日間 | 抗菌薬内服後24〜48時間経過していること | 家族にも感染するので注意 |
マイコプラズマ肺炎 | 14〜21日 | 適切な抗菌薬治療を開始する前と開始後数日間 | 発熱や激しい咳が治まっていること | 脱水症状や呼吸困難に注意する |
手足口病 | 3〜5日 | 手足や口腔内に水疱・潰瘍が発症した数日間 | 発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること | 口腔内が痛い時は刺激の少ない、消化に良い食べ物にする |
伝染性紅斑 (リンゴ病) |
10〜20日 | 発疹出現前の1週間 | 全身状態が良いこと | いつも通りでよい・過度の運動や日光照射は避ける *妊婦の感染に注意 |
(ノロ、ロタ、アデノウイルス等による) ウイルス性胃腸炎 |
1〜3日 | 病状のある間と、病状消失後1週間 (量は減少していくが数週間ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 嘔吐、下痢等の病状が治まり、普段の食事がとれること | 少量ずつ水分を取る 嘔吐物の処理は次亜鉛素酸ナトリウム液で行う また処理後や排便の後は、流水と石鹸で手を洗う |
ヘルパンギーナ | 2〜4日 | 急性期の数日間 (便の中に1ヶ月程度ウイルスを排泄しているので注意が必要) | 発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること | 口腔内が痛い時は刺激の少ない、消化に良い食べ物にする |
RSウイルス感染病 | 4〜6日 | 呼吸器病状のある間 | 呼吸器症状が消失し、全身状態が良いこと | 脱水症状や呼吸困難に注意する |
帯状疱疹 | 不定 | 水疱を形成している間 | すべての発疹が痴皮化してから | 発疹がかさぶたになるまで家で過ごす |
突発性発疹 | 約10日 | 解熱し機嫌が良く全身状態が良い | 適切な体温調整と脱水の予防に努める | |
伝染性膿痴疹 (とびひ) |
瘡蓋にも感染性がある | 医師の診断 | 爪を短く切り、ガーゼ等で覆う |
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